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『銀色の川を渡って』 見習い生×指導車掌

【あらすじ】

指導車掌 百瀬知景は、初めて教育を担当した見習い生 相原慧の
不遜な態度に激昂してしまう。
しかも、そんな相原に半ば絆されるようにして抱かれてしまっ
た上に、いい年をして恋愛経験がないことまでも見破られてしまって……。



        




「先週、気が付いたんです。基地の中でここが一番綺麗な場所だって。
そうしたらどうしても知景さんに見せたくて」

相原が知景の肩に左手を回した。
心拍数が一気に跳ね上がる。体中の全神経が肩に添えられた熱に集中していく。

「こうして室内灯が消えてしまえば、
うちの車両も外国の高速列車みたいで、デート気分ですね」

耳元でそう囁きながら、相原は俯き加減の知景のうなじを
指でそろりと撫で上げた。

「相原君……まさかここでっ 」
「言ったでしょう。二人きりの時は恋人同士だって」
「車内でなんて、どうかしてます!」
「諦めてください。僕はこういうことには手を抜かない主義なので」

言い返そうと躍起になった唇は、口づけで強引に塞がれた。
相原はずるい。いつも先回りしてこちらの心と体を自在に操ってしまう。

「んぅっ……」

一方的に与えられる熱い口づけに心が次第に耽溺していく。
肉厚の舌が口腔に遠慮することなく侵入してきたが、
彼への思いを認めてしまった今、もうそれを拒めはしない。

「ふ、ぅん……」

口の端から唾液を零しながら、知景は夢中でキスをねだった。

駅員時代から冷めていて扱いにくいと噂されてきた彼だが、それは違う。
相原の中には熱く激しい情熱が確かに存在する。

そして自分が本当に求めるものに対して、彼は絶対に妥協しない。
この躰が何よりもそれをよく知っている。

「……やめ、て……」

衣擦れの音と共に制服のネクタイが解かれていく。
言葉だけの否定を紡いでみても、鼻に掛かる甘えた声ではもう何の説得力も持たない。

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表紙:倉田嘘





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